なぜお手入れが必要なの?
必ずしもお手入れをしなければならないというわけではありません。毎日オイルを塗る必要もありません。
革をなめす段階でオイルを含ませている革は、基本的に手入れは必要ないとタンナーさんもおっしゃいます。
オイルをあまり含まない、張りのある革も毎日手で触れるもの(例えばお財布やキーケースなど)は手のあぶらで補われ、さほど手入れをする必要はありません。要するにお手入れは革の状態によって必要とされます。
革は“乾燥”が苦手です。
冬場に手が荒れてカサカサすると保湿クリームを塗る感覚同様、鞄や小物を日々使い込むうちに、白っぽくカサついているように感じた時に革の表面にオイルを塗り伸ばしてあげてください。水分補給のようなものです。
少し手にかけてあげるだけでも革は元気を出し、風合いも増します。
マットタイプのレザーオイルをお使いください。
ハンドクリームのようなクリームタイプのオイルは水分が多く、シミになってしまう恐れがあります。固形のレザーオイルをお使いください。不安に思う場合は見えない分で試し塗りし、オイルの染み込み具合をみてから塗ってください。
気負うことなく、革を育ててください
オイルの塗りすぎは革を柔らかくし、型崩れの原因となってしまいます。革の表面に少量を薄く塗り広げれば十分です。裏面は徐々に浸透していきますので、塗る必要はありません。もし、オイルを塗りすぎてしまったように感じる場合は、乾拭きしてあげてください。
金具も一緒に塗ってあげてください。
オイルを塗ることで錆防止効果があります。
金具は主に腐食しにくい“真鍮”素材を使用しています。
革同様、使い込めば酸化し、独特のあじわい、経年変化をお楽しみいただけます。
防水スプレーはおすすめいたしません。
防水スプレーを当てると革の表面に膜をはり、経年変化が現れにくくなります。また、均一にあてることが難しいのでシミとなってしまう場合があります。水に濡れてしまった際はできるだけ早めに水拭きし、一度全体を同じ条件にしてあげてください。乾燥後、レザーオイルを塗るとシミにはなりにくいです。
ご注意願います。
- 革製品は雨や汗などに濡れ、摩擦すると色落ちや色移りの可能性が高まります。
- 染色した革を扱っておりますので直射日光に当て続けると色が抜けてしまい、変色の原因となります。
- 高温、多湿の環境はカビが発生する原因となります。長期間ご使用にならない場合いは保管にご注意ください。
色々とお手間をおかけいたしますが・・・
革製品は購入した後、劣化をたどるのではなく、その前に使い込み、育て、経年変化を感じられた時が佳境です。一つのものを大切に永く付き合う楽しさを味わっていただけると幸いです。
※ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
家庭用品品質表示法に基づく表示
革皮の種類 牛革
Made In Japan.